原田 広幸 講師 (塾長・文科主任)

原田 広幸 HARADA Hiroyuki 
小論文・国語・社会(倫理・政経・日本史)・英語講座

エコール麹町メディカル塾長/文科本部長
真岡校・シノザキロゴスアカデミー教室長


栃木県生まれ。県立真岡高校東京外国語大学外国語学部ロシヤ東欧語学科(ロシヤ語専攻)、中央大学法学部法律学科中退、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修了。大手都市銀行グループ、投資顧問、短期大学勤務を経て、東京大学大学院総合文科研究科中退。株式会社麹町メディカル設立。

学生時代より大学受験指導に携わり、さまざまなカリキュラム・教材開発を行なう。アカデミズムの世界へ復帰すると同時に本格的に医受験指導に就き、都内医系予備校で英語科講師、小論文科主任講師を歴任。10年以上前から、グレートブックス(西洋古典)セミナーの手法を用いた対話形式の社会人・学生を対象の会を主宰、高校生・受験生のためのセミナーも開催多数。当然、エコール麹町メディカルでの授業にも取り入れられている。

趣味は本を読むこと・集めること、楽器(ドラム)を演奏すること・集めること。ジャズと哲学をこよなく愛する。


月刊『医歯薬進学』誌上講義「本格派のための小論文・面接の新技術」を連載中です。答案例や別解を紹介するためのフォローアップサイト(ブログ)はこちらからどうぞ。

 


【合格者の声】30代・文系・音楽家からの医学部再受験

2014年度最終合格 鈴木信宏さん 奈良県立医科大学 医学部医学科 合格

合格祝賀会でスピーチをするMさん
合格祝賀会でスピーチをするMさん

EKM入塾のきっかけ

 

 医学部受験の勉強自体は、自学(独学)で通してきました。しかし、センター試験で思うように点がとれず、国公立を本命に考えていた私は出願に関して悩みと迷いが生じ、そのときEKMのことが頭をよぎりました。EKMのことは塾長、教室長の著書『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』で知っていたからです。そして、「医受験コンサルティング」をお願いしました。

 

 医受験コンサルティングでは、原田塾長自ら対応して頂き、「必ず、候補校の過去問に実際あたってみて、その手応えと相性から判断するように」とのアドバイスを頂き、最終的に前期・後期の出願までサポートして頂きました。

 

 さらにその過程で、個別指導の体験授業を受講。各教科の担当講師の方からさらに具体的なアドバイスを頂き、これも出願決定の大きな助けとなりました。この時点で国立前期試験まで一ヶ月を切っていましたが、それまでは、いわゆる直前対策のようなことをしていませんでした。また、自学ではやりづらい英作文や、最も苦手であった数学、そして学科と同じくらい大きな不安を抱えていた面接の指導を受講することにしました。

 

EKMでの授業

 

・英語

 英語はもともと得意科目でしたが、さらに磨きをかけて武器にしようと思い、英作文を中心に受講しました。毎回、志望校の課題を解いて行き、授業で添削をしてもらうという形でしたが、志望校のみならず英作文力全体の底上げにつながり、後期試験の際も効果を実感できました。また問題とは直接関係ない余談も、役立つものが多かったです。

 

・数学

 志望校の傾向に即した問題を毎回5〜6題選定して頂き、事前課題として取り組み、授業で解けなかった部分の解説という形でした。課題は自力で解けるか解けないかといった程良いレベルで、標準問題への対応力はかなり上がったと思います。

 

 ただ残り一ヶ月弱で数学を伸ばしてくれというのはやはりムシのいい話であったようで、もっと早く始めておけば良かったという後悔が残ります。数学は伸びるのに時間がかかるというのはよく聞かれる定説ですが、実体験からもこれは正しいと感じています。出願校の選定に際して、ある程度時期が迫ってきたら数学ののびしろはあまり勘定にいれないほうが良い、ということを、今後受験される方は覚えておかれると良いと思います。

 

・面接


 EKMの授業で自分にとって最も威力があったのは面接対策かも知れません。入塾直後に日本医科大の面接を受けることになったので急遽対策をお願いました。まず塾長によるヒアリング、そこから要素を抽出して「より伝わりやすい」シナリオを練り上げ、実戦的な模擬面接、という流れでした。
 特に志望動機や将来の進路についてなど、どうしてもとりとめがなく、散漫になりがちですが、そこからポイントを絞り、説得力を持たせるためのサポートをして頂きました。それを受けての模擬面接は部分的に室長にも参加して頂き、かなりの臨場感があり、実際どの本番の面接よりも模擬面接のほうが緊張したぐらいです(笑)。逆に言えばきちんと準備しておくことで本番の緊張は大きく緩和できるので、面接は軽視せずに、ちゃんと対策しておくべきだと思います。
 またグループ討論もあったため、前日に模擬グループ討論などを通して対策して頂きましたが、これもやっておいて良かったと思います。

・受験を終えて

 自分の経験を通して、やはり志望校の選定が重要であること、またその選定の際に単に偏差値ランクやセンターの点数だけで判断するのではなく、配点や過去問との相性などをしっかり考慮することが不可欠であるという実感を持ちました。模試の判定やセンターリサーチはあくまで判断のための一材料にすぎませんが、そのような単なる数値に右往左往してしまう人がまだまだ多いようです。かくいう私もセンター試験直後はそんな中の一人でした。しかしEKMでのコンサルティングを通して、そこに留まらない正しい選択ができたと思います。現在志望校、あるいは受験全般について迷っている方は、一考の価値があるのではないでしょうか。

合格記念写真:2013年度本科生 上栗さん(福島県立医科大)

(前列)事務局・寺井、事務局・竹生 (後列)瀬戸教室長、上栗さん、原田塾長

見事、福島県立医科大学医学部に合格を果たした、2013年度本科生上栗さんとの記念撮影です!

 

前期日程で合格されましたが、その後は福島での家探しに奔走(震災後の影響もあり、単身者向け住宅が慢性的に不足しているとのこと)、なんとか目処がたってホッとしたところでの撮影となりました。

 

第一志望は、国公立大学ならばどこでも。私大では、学費の工面のつく大学という範囲で、自治医大、産業医大、大阪医大、関西医大、慈恵医科大、日本医大、昭和大などを受験され、慈恵以外の全校で一次合格、大阪医大、関西医大では最終合格をはたしました。(産業医科は二次合格後、三次は棄権。)

 

上栗さんは歯科医師免許有する現役の歯科医師で、ちょうど30歳。EKMには『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』に共感しての来訪・入塾でした。しかし、出身の歯学部は難関の国公立大学で、文系でも偏差値30でもありません。

 

そのため、初めて入塾相談にみえた際に、瀬戸教室長からは「あなたの受験経験や基礎学力をもってしても、EKMのような手とり足とりのケアが必要ですか?もっとサッパリしているけれども学費の安い大手予備校でも十分ではないですか?」と、お話したほどでした。

 

しかし上栗さんは、お仕事のかたわら独学で医学部再受験に挑戦したものの結果が得られず、「独学に限界を感じる。医学部合格が最終目的ではなく、その後の医療活動が目的なので、一年でも早く確実に医学部に入学するためには、プロの懇切丁寧な指導が受けたい。」という強い思いを述べられ、その覚悟を受けとめ、「来年、絶対に合格させます」としたのが2012年の12月のことでした。

 

明けて2013年の早春から、渋谷本校の本科生として在籍し、本科の唯一の休日=月曜日に週1日のみ歯科医師として勤務をつづけながら、火曜日から日曜日までの6日間は毎日10時間程度勉強するという一年でした。

 

上栗さんの勝因として、教室長は「基礎からの学び直しをおろそかにせず、二次で重要となる科目はもちろん、センターでしか使わない科目まで、まんべんなく計画を実行・修正管理・反映できたこと」を第一に挙げています。

 

また、「センター試験では予定得点を下回りひやっとしたが、出願先選定の際にも(多くの人がそうするように)一人で暴走することなく、しっかりと我々の提案を受けとめてくれたこと、そして、期待どおりに二次で逆転を果たしたこと。」で、夢を実現されました。

 

さらに、「これは、ご本人も言っていたけれど、独学のときには視野に入れていなかった私大受験も、EKMの指導方針のとおりに併願したことで、本番(国公立二次)前に、次々と難関医大に合格を果たせたことも、精神面での支えになったようですよ。」とのことでした。

 

これから、上栗さん本人への合格者インタビューが行われるので、より詳しい本人談を後日公開したいと思います。

 

上栗さん、おめでとうございます!!(福島は東京から遠くないし、とくに宇都宮にはもっと近いので、後輩の面倒を見に来てくださいね!)

 

OG来訪:2010年度本科生 小野さん(東京女子医大)

原田塾長、小野さん、瀬戸教室長
原田塾長、小野さん、瀬戸教室長

2010年度本科生・2011年の春に東京女子医科大学医学部に合格・進学した小野さんが、渋谷本校に立ち寄ってくれました。

 

これまでも、年に一、二度は顔を出してくれていたのですが、塾長や教室長の日程とあわずに会えないことが続き、今回は実にひさしぶりの再会だったようです。懐かしの思い出話や、医学部生活の近況報告、さらにはプライベートな人生相談まで(?)話すことが尽きないといったご様子でした。

 

実は、半年前から看護学部への進学を希望する妹さんが渋谷本校に在籍され、晴れて最終合格を果たしたこともあり、ご挨拶も兼ねてのご来訪ということでした。EKMでは、このように家族ぐるみ・ご兄弟姉妹そろっての在籍が多いのも特長です。

 

小野さんは大学入学後に社交ダンス部に所属して熱心に活動をされているそうで、もともと可愛らしい方でしたが、そこに華やかさとスレンダーさが加わって、素敵な女医さんになるのだろうなあと、スタッフ一同も目を細めておりました。

 

真央さん、そして妹さんの今後ますますのご活躍とご発展をお祈りしております。(また、遊びに来てね!)

 

まもなく発売!原田塾長の最新刊

『医学部小論文実践演習~生命・医療倫理入門編』原田広幸(エール出版)

(画像をクリックするとamazonの予約ページに飛びます)
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『医学部入試 小論文実践演習 ~生命・医療倫理入門編~』

著者:エコール麹町メディカル塾長 原田広幸

価格:1,575円

出版社:エール出版

ISBN-10: 4753932389

ISBN-13: 978-4753932382

発売日: 2014/2/18

出版社からのことば:医系専門予備校のプロ講師が教える医学部の小論文試験攻略の極意。出題形式、出題内容と傾向、合格する論文作法のすべて。

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医学部(再)受験のすすめ vol.1

文部科学省の調査によると現在、高等学校への進学率は97%を超えており、高校に進学しない人はごくわずかしかいません。「将来、自分が就きたい仕事に就けるか」という観点から見た場合、少なくとも15歳ぐらいの段階では、まだほとんどの人が同じ条件のもとにいるといってよいでしょう。

 

しかし、その後はどうでしょうか。おそらく、高校を卒業してからの選択肢は大きく以下の3つに分かれるでしょう。

①大学に進学せず就職をする

②あまり偏差値が高くない大学に進学する

③いわゆる高偏差値校の有名私大や国公立大学に頑張って入学する

 

 就きたい仕事、あるいは入りたい企業は人それぞれ異なるでしょうが、今の日本社会では、いったん①、②の道を選んでしまうと、その後のキャリア選択の可能性は大きく歪められてしまうのが現実です。なれる職業の種類も、入れる企業の数も、③の道を選んだ人たちとの間で非常に大きな差が出てくるはずです。

 

 社会学者の吉川徹氏は、この日本社会の実態を「学歴分断社会」という言葉で的確に表しています(『学歴分断社会』ちくま新書)。高校卒業後の学歴によって人生の可能性が大きく制約される、そして私たちの人間関係まで、それによって分断されている、学歴とはそのような格差を生むための分断装置なのだ、という氏の主張には強く首肯せざるをえません。

 

 もちろん、仮に①の道を選んだとしても、いわゆる一流企業に就職したり、高収入の仕事に就くことが全く不可能というわけではありません。しかし、それを実現するためにはおそらく苦労も多いはずですし、心無い差別的な扱いを受けることもあるでしょう。

 

 そのような苦労や差別を受ける可能性を考えれば、思い切って1,2年勉強をやり直して、改めて③の道に進むほうが合理的といえるでしょう。最終的に同じような高ステータスで高収入の仕事に就くという目的にたどり着くにしても、はるかに少ない努力や苦労ですむはずです。本書で社会人の医学部再受験を推奨したのも、まさにそうした思いからなのです。また、高い偏差値の大学に入ることには、キャリアの選択肢が広がるということの他に、そこで築いた人脈がその後の人生でなにかと役に立つというメリットもあります。

 

 このように学歴によって、キャリア選択の可能性や社会的ネットワークの広狭が決定されるという日本の状況は。おそらく今後50年ぐらいは変わらないでしょう。それを批判するのは簡単ですし、個人的にも気持ちの悪さや反感を覚えますが、そうした状況によって不利益を被る立場に甘んじるくらいなら、むしろそれを利用し、変えていく側に立ったほうが良いのではないでしょうか。(つづく)

 

原田広幸・瀬戸雅美 共著 『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』(幻冬舎)エピローグ:「学歴分断社会」日本を生き抜くために より抜粋

 

塾長談話(AGORA 第8号-2013年第2号-巻頭コラム)

■ 病気と健康について

医療者を目指す皆さんにとって、病気は、さしあたり「治すべき」ものでしょう。早く病人を治す立場になりたい、という願いは、真正のものである限り、賞賛すべき志です。健康は素晴らしい価値であり、病は克服すべき課題である。このような考え方が、医療の進歩を後押ししてきたのは事実であり、皆さんも、そのような思想を共有してこそ、医療者の道を目指す覚悟を決めたのだと思います。

 

一方、皆さんの多くは、ときに自らが病気になり、つらい思いを抱くことがあったでしょうし、これからも、病とまったく無縁の生活はありえません。実際、現在も、程度の差はあれ、病気の治療をしながら勉強を進めている塾生諸氏も少なくありません。では、病気を抱えながらの勉強は不幸なのでしょうか?

 

病気を一方的な悪と決め付けずに、病気を一種の好機ととらえることを提唱した人がいます。カール・ヒルティという19世紀後半〜20世紀初頭のスイスの思想家です。彼は、法律学者であり、裁判官・政治家・哲学者でもあった人で、非常に幅広く活躍しました。日本では戦前から有名で、今でも愛読者がたくさんいます。『幸福論』から、いくつか引用してみましょう。

 

「どんな病気も必ず、なんらかの理にかなった目的を持っている。ひとは熟慮してその目的を見いだし、それが自分に課せられた務めである限り、これを促進しなければならない。」

 

「まるで健康でなければ何事も出来ず、義務も果たせないというふうな、現代人の意気地のない、窮屈な考え方を捨てる

こと。」

 

「すでにおおぜいの人々がみじめな健康状態にありながら、申し分のない健康を恵まれたほかの多くの人たちよりも、世の中のために多くの仕事を成し遂げてきた。たとえその人々が単に、病苦のなかでの忍耐力や喜びの実例を示し、そのような境遇にあっても人は幸福になれるということを実証するだけでも、それはたいていの完全に健康な人々の果たしていることよりも勝っている。」

 

「病気は一種の浄化作用であり、健康なときにはなしえなかったろうと思われる、より高い人生観への突破口となることができる。」

 

「適度な仕事は、ただ休んでいるよりも、健康を長く維持し、また、およそわれわれに与えられた分でもある。」

(草間訳・ヒルティ『幸福論(第3部)』岩波文庫)

 

ヒルティはキリスト教徒なので、聖書を踏まえたと思われる警句も見られますが、クリスチャンでなくても納得できる点は多いのではないでしょうか。かく言う私も、幼少から病気がちで、苦しみながら勉強してきたことを思い出します。大人になってからいちど大病をしましたが、おかげで、いまはスッキリ、「健康」な人になることが出来ました。身体が病気でも、「健康」でいることは出来ると思います。ヒルティは、病気になっても、それは誰にも平等に与えられるものであり、考え方次第で「健康」に転化できる、こう言いたかったのではないか。私は、このように解釈しています。

(文責:原田広幸 塾長)

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受験にも人生にも役立つ 英文解釈

●このコーナーでは,受験にも人生にも役立つ英文解釈の問題をご紹介していきます。今回は,原田塾長からの出題。(不定期刊)

【英文】
I must, I think, be admitted that the evils of the world are due to moral defect quite as much as to lack of intelligence. But the human race has not hitherto discovered any method of eradicating moral defects; preaching and exhortation only add hypocrisy to the previous list of vices. Intelligence, on the contrary, is easily improved by methods known to every competent educator. Therefore, until some method of teaching virtue has been discovered, progress will have to be sought by improvement of intelligence rather than of morals. 

(“Skeptical Essays” By Bertrand Russell)

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塾長から皆さんへ  (新年度開講式より)

 第1ターム終了、新年度1回目のスコレーテスト、2回にわたる模擬試験(駿台、河合)も終わり、具体的な課題が見えてきた頃だと思います。

 


 さて、ここで、4月当初にお願いした2つのことを改めて確認します。

 


 1つ目は、幻冬舎本に書いたこと、その実践をお願いしました。志望大学に合格するためのすべてです。しっかりとした復習・反復練習、学習の記録、データ の尊重。あっさりと言ってしまえば、これだけです。ただし、徹底してそれを実践すること、これが大切です。1回で教科書を覚えろとか、徹夜して英文法を覚 えろとか、そういうことではなくて、決められた学習計画を完全にこなすということです。「3回の復習」×「3回転」は、最低限の義務だと思ってください。 1回目の復習は、教わったり勉強したりした直後に、5分でもいいので毎回必ず実践してください。覚えたことがホットなうちに、一度、高速でリビューするの です。授業後の5分間でノートを見直し、その後のVOXで完璧に1回目の復習を行う。そして、できれば寝る前に、今日やったことを思い出してみる。そし て、週末と、次の週の授業前、それからスコレー週の大復習。これで、できるようにならないはずはありません。時間が足りないという人は、自分の時間の作り 方を見直してください。きっと、ボーッとしている時間や無駄な時間があるはずです。また、「短時間で全体を見る」復習のしかたも取り入れるべきです。時間 がないときこそ、スピードを意識して、「高速早送り」でざっと中身を思い出すようにしてみてください。

 


 私たちのメソッドは、ほぼ間違いないパーフェクトなものです。たしかに個々のカリキュラムや進度、教え方等、具体的なものには、改善の余地はあるかもし れませんが、勉強法自体は、完璧です。それは、実は、王道であり、オーソドックスな、伝統的な勉強のやり方に過ぎないからなのです。勉強ができないのは、 意志が弱かったり、体力がなかったり、家族や友人などの親しい人の愛に流されたり、仕事に追われたりすることが原因で、きちんとした勉強を計画通りに進め ることができないだけなのです。理解力不足に悩んでいる人も、2回目、3回目になれば、「言っていることが(書いてあることが)わかる」ようになっている ことに気付くと思います。勉強ができないのはバカなのではない、勉強をやれていないだけなのです。

 


 2つ目は、具体的な勉強の進め方。これについては、私たちの指導方針を信じてついてきてほしいということをお願いしました。極力自己流を排除してほし い、というお願いでもあります。もちろん、自己流の勉強法で大学に合格できる人もいますが、それは、偶然そのやり方がその人に合っていたというだけのこ と。私たちは、様々な立場から勉強を始めた、様々なタイプ(性格・学力・家庭環境etc.)の受験生を、何百人も見て来ました。たとえ優秀な医大生であっ ても、その人のアドバイスはその人一人の成功体験に過ぎず、自分に合っているかどうかはわかりません。まして、スタート時の偏差値や学力水準などが異なる 人のやり方は、参考にならない可能性のほうが高いです。

 


 また、どんなに優秀な「予備校講師」であっても、その人が、ある科目指導のプロであっても、トータルな受験アドバイスは、期待しないようにしてくださ い。とくに大手予備校の宣伝文句につられないように。「今でしょ」の「今」というのは、科目によって、人によって、状況によって、それぞれ異なります。こ の宣伝文句は、勉強をいますぐ始めよ、という意味で理解すべきです。もちろん、科目の勉強法や、勉強そのものは、その先生の教えを信じるべきですが、注意 すべきなのは、科目間の勉強バランスや、総合的な受験戦略についてのアドバイスを必要とするときです。これらのことについては、全体のバランスを見て判断 する立場にいる、私や教室長の意見を信じてください。

 


 念のため一点補足すると、EKMの各科目の先生方は、それぞれ、皆さんの学力水準をよく踏まえて、情報共有をしつつ、授業を進めています。だから、安心してついてきてください。

 


 さて、昨年度と今年度の大きな違いは、国語力増強のためのカリキュラムです。昨年までは、(言葉関連という点でいえば)小論文・面接の講座は早期から週 1回ペースで開講しつつ、ボキャブラリーの自習を基本とし、あとは実践的なセンター試験対策から勉強を始めていました。しかし、これでは、主要教科の勉強 に追われて、全く手つかずの状態で受験直前期を迎えることになりがちでした。そこで、今年度は全員に、昨年度の倍以上の読み・書き・覚えるためのトレーニ ングを課しています。

 


 我々は、年を追うごとに、総合的な学力と日本語力・国語力に、強い相関関係があることに気づかされています。数学や理科でさえ、国語力がある人とない人 では、最後の学力の伸びが明らかに違います。真実はいずれ明らかになると思いますが、私たちの仮説はきっと正しいはずです。医学部であっても、「合否は国 語力で決まる」と、そう実感しています。無駄のないようなトレーニングを効果的に取り入れたので、しっかりと、本気で取り組んでみてください。

 


         (塾長・原田広幸)

 

留学帰国・文系・高校過程未履修からの医学部合格!

(右手のガッツポーズが途切れた原田塾長、嬉しすぎて両手が挙がってしまった瀬戸教室長、ちょっと恥ずかしそうなO君、偉大なるお姉さま!)
(右手のガッツポーズが途切れた原田塾長、嬉しすぎて両手が挙がってしまった瀬戸教室長、ちょっと恥ずかしそうなO君、偉大なるお姉さま!)

今夜、聖マリアンナ医科大学医学部に合格・進学の決まったO君が、御姉様と一緒に来校してくれました!合格おめでとうございます!!

 

O君は、中学卒業後にスイスのインターナショナルスクールに留学。卒業後は漠然と「家業の助けになれば…」との思いから、会計学を修めるべく米国の大学に進学したそうですが、故あって医学部進学を決意します。

 

エコール麹町メディカルの門をたたいてくれたのは、帰国してすぐの2010年8月のこと。原田塾長、瀬戸教室長、O君、お姉さまという、まさにこの写真の4名が初めて出逢った瞬間でした

 

都内の複数の医系予備校をまわっていく中で「あなたような経歴での合格は難しい」と半ば門前払いを受けたのだそうです。たしかに、日本の高校の履修過程をまったく受けていない帰国子女の受験は、手間暇がかかり、その上、合格しないかもしれないリスクが伴います。

 

しかし、逆境型受験生に特化して指導・応援するEKMにはすでに海外高校卒・帰国子女としての合格前例もあり、さらに、O君とお姉さんの熱意と気迫を見て、「この子なら絶対にやれる。一緒にリスクを背負って挑戦しよう」と塾長と教室長は判断したそうです。

 

あれから2年半…医師家系ではないO君のご家族皆さんの応援と支えを受けて、ここに医師の卵が産まれました。お姉さまはじめ、ご親族のみなさんのお喜びの様子を伺うにつけ、教室長も塾長も「こんなに嬉しいことはない」と目頭を熱くしていました。

 

日本の高校履修範囲の学習を文字通りイチから、必要な範囲は中学レベルにまでさかのぼってのスタートでした。留学経験者だから英語はできてあたりまえ…のはずですが、厳密な文法の知識やかなりハイレベルな読解問題などは、あらためて「受験勉強」が必要でした。

 

受験勉強をはじめてわずか5か月後の最初の入試(2011年度入試)は、さすがに「練習試合」のように過ぎていきましたが、1年半後の入試(2012年度入試)では、狭き門である埼玉医科大学医学部・後期の一次試験を突破。しかし、その後の二次合格は果たせませんでした。

 

そして迎えた最後の1年。今年は、最終合格に必要な学科試験面での「詰め」と同時に、二次試験も意識した小論文、面接、言葉や論理の勉強(広く言えば「国語」の勉強)に力を入れました。これによって、帰国子女の(軽い)英語が、本格的でまともな英語に育ったともいえます。

 

結果、埼玉・前期、聖マリ、福岡と安定の複数合格。慈恵、日医、順天堂、昭和といった〝上位校”はそもそも受験しておらず、合格したい学校のほぼすべてに合格できた形です。

 

学力的には≪底辺≫から這い上がり、聖マリは3000人超の中での99名・正規合格という堂々たる戦いでした。とくに、埼玉と聖マリについては、国語や面接の要素が強い点という点を見ても、受験戦略・対策による勝利といえましょう。

 

完全な未履修状態・偏差値30台からのスタートからの合格。2年半の月日を長いとみるか短いとみるかは人それぞれですが、わたしたちは、この結果とプロセスに誇りをもっています。

 

最後にもう一度、O君、合格おめでとう!!!本人による合格体験談も近日公開予定です。

塾長談話 vol.5

 さあ、みなさん、いよいよ本番が始まります!
 眠れなくても、緊張しても、熱を出しても問題ない!むしろ、合格者には、当日のコンディション最悪だった人が多いものです。風邪をひいてしまったら,大学の入試担当にお願いしてみると,別室受験を許可してくれる場合があります。最後まであきらめないこと! 安心して試験に臨めるよう、以下のリストを使って事前準備を怠りなく。みなさんの健闘をお祈りしています。

~ 当日の服装について ~
◯ 服装は、温かい格好で、しかし、教室の空気が暑い場合には、脱ぎ着でき、ボタンが外せるものがよい。
◯ 意外と大切なのは、当日の朝、移動時から指先を温めておくこと。カイロ、マフラー、手袋は必須!です。
◯ マフラーは喉元にある動脈・静脈を温めるので、全身の体温維持に効果的。手先も暖かくなります。
◯ 当日の所持品は、リストにして、前日の夜と朝にチェックするようにしてください。
◯ また、直前見直し用のノート・参考書を忘れずに持っていくこと。(これ一番大事!)

~所持品チェックリスト(汎用)~
【必須】
□ 受験票(写真)

□ HBの黒鉛筆

□ 上履き持参の場合は上履き
□ 消しやすい消しゴム

□ 鉛筆削り

□ 腕時計…携帯電話を時計代わりに使うのは禁止です!        
□ 現金…最低、遅れそうなときやトラブルの時にタクシー代を払える額は持っていこう。
□ 携帯電話…トラブル対応、試験会場や先生の連絡先などを入れておく。
□ 試験会場までの地図…意外と迷って遅れる人が多いです!
□ 使っていた参考書・直前チェック用ノート
…試験開始の合図があるまで、粘って最後まで見続けること。直前に見たものは絶対に解ける!
□ マフラー…首元は絶対に冷やさない!全身が冷えてしまいます!
□ 手袋…直前まで指先を冷やさないこと!冷たい手と温かい手では、記入スピードが全く違う!
□ 使い捨てカイロ …特に指先を温めておく!
□ ハンカチとティッシュ…鼻水が出たり、ひどい時には鼻血が出たりしたら大変です。

【持っていくことを推奨】
□ 弁当…コンビニで買ってもよいが、持参すれば時間が有効に使えます。
□ 菓子類(フリスク・チョコレート)…気分転換に効果的!

□ マスク・毛糸帽…移動時の寒さ対策。
□ お茶などの温かい飲み物…水筒に入れて持ていくとよいかも。
□ suica/pasmoなど…スムーズな乗換に!もちろんチャージしておくこと!
□ リップクリーム・ハンドクリーム …カサカサになると、痛いです。
□ 下痢止め薬…緊張するとお腹が痛くなる人がとても多いです!
□ 雪に備えて、長ぐつ …天気予報を必ずチェック!毎年なぜか雪が降ります。
□ (番外編)「ゼナFⅢ」もしくは「ゼナキング」…第Ⅱ類医薬品です。試験開始30分前に飲むと緊張に効くらしいですが、 おなかが痛くならないかどうか、事前に試しておいた方がよいかもしれません。
□ 最後に、悔いが残らぬよう、準備をしっかり、落ち着いて頑張ること!

[Web限定配信] 学力が伸びる人

とても真面目なのだが,学力の伸びが今一つ足りないという人がいる。

このような人には,「幅広い興味・関心」が足りない,という共通した特徴があることに気付く。

このような態度は,最終的な学力,とりわけ読解力や表現力の伸長を阻害し,

試験の答案作成のクオリティにも多大な影響を与えるから,注意が必要だ。

 

たとえば,このような人は,授業中に「雑談」をしても,あまり関心を示すことがなく,

また,メモをとったり,頷いたりすることもない。

「テストに出るよ」とか,「重要だから覚えて」と言われた場所は,しっかりノートにとって

覚えようとするが,「勉強」(狭い意味で勉強=試験の範囲)にしか興味がないから,

出る所だけ覚えようとする。

「何でも知ってやろう!」という気持ちがないから,最小限の努力で,テストを切り抜けようとする。

 

もちろん,試験勉強において効率を追求するのはとても大切だ。

常に効率を考え,無駄を避けるべく,工夫して勉強に取り組むのは,

むしろ試験勉強における必須の態度であるとすら言ってよい。

 

しかし,逆説的な言い方になるが,「知ること」自体に効率を求めてはいけない。

脳には記憶のリミットはないのだから,与えられた時間,知ることが可能なものは,

すべて知るように,覚えるように努力するのが大切である。

授業中など,あるいは,教科書を読んでいる時など,

「これは無関係だから」といって,理解しないようにするのは,もったいない。

興味を持って読んだり,聞いたりするだけでも,記憶に残ったり,

なにかの知識の足しになったりするものである。

 

たとえば,ベンジャミン・フランクリンについての英文が入試問題に出た時,

ベンジャミン・フランクリンについて何かしらを知っているひとは,全く知らない人に比べて,

圧倒的に有利な立場にあると言えるだろう。

ダーウィンについて全く何も知らない人は,「進化」について書かれた文章を読んでも,

多くのことを理解できないことになるだろう。

言語学について全く無知な人にとって,「言語の恣意性」というコトバの意味するところは,

全くチンプンカンプンだろうが,知っている人にとっては,何のことはない,当り前の話ということに

なるだろう。

 

「資本主義の精神」や「進化論」,「言語論」「文化論」などのテーマは,英語でも国語でも,

頻出のテーマである。

「単語」や「文法」,「構文」などを理解し,覚えるのは,当然であるが,

社会のあらゆる事象への興味関心や基本的な教養が欠けていると,

せっかく覚えたことを答案に表現できないことになる。

 

たとえ,「記述式」の問題でなくても,「マーク式」の問題であっても,事情は同じである。

抽象的に述べられているテーマについての具体事例を全く説明できないような文章に出会ったとき,(何を述べているのか,わからないので)それを表現する「選択肢」をマークすることが出来ない。このような人はとても多いのだ。

 

このような教養は,一朝一夕に身に着けられるものではない。

しかし,若いうちから,「何でも知ろう」という態度を持ち,意識を変えるならば,

普段の生活の中でも少しづつ獲得できるものだ。

 

時間がない人は(ない人こそ),「国語」と「社会」を勉強するのが良いと思う。

ほんとうは,様々な本を読みなさいと言いたいところだが,

直接的に受験に役立つかどうかは,わからない場合もあるし,

時間もかかる。

「国語」と「社会」は,国公立受験者なら,みな勉強する科目であるし,

センター試験を使った受験が可能になる分,選択肢も広がる。

 

急がば回れということわざにあるように,

広い教養を身につけるべく,「何でも知ろう」という態度で幅広く勉強してきた人が,

最後の最後には,急激な学力の伸びを経験できるのである。

最後に伸びる人,伸びない人,を類型化すると,以上のような結論を導くことができる。

私たち塾業界の講師たちの経験則は,ほとんど,この点について一致をみている。

 

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[Web限定配信] 相変わらず出鱈目が多い小論文指導

小論文の参考書を見ると,

新聞のコラムを読め
社説を読め
投書欄を読め

など,日常的な新聞購読を勧めるものがおおい。
購読を勧めるのはまだ良いが,コラム・社説を参考にせよ,とまで言う。

はっきり言って,出鱈目です。

まず,新聞を読んだ方が良い,というアドバイスの理由とされているものには,ベテランの記者の「論理的」文章を読める,参考に出来る,というのがある。

新聞のコラムの特徴は,「アピール」だ。 その結果,論理よりも,飛躍,想像力を利かせた「読ませる」文章がはびこることになる。

新聞のコラムも社説も,決して論理的ではない。
コラムは,主題に一見関係ない身近な問題から説き起こして,言いたいことに,無理やり結びつける。この飛躍やアナロジーの巧みさが,読ませる文章の完成度を決めるのである。

社説は,あまりに政治的である。政治的ということは,スポンサーの意向に論理が左右されるということである。TPP参加をめぐる議論を見ると,大新聞マスコミすべてが賛成一色。戦時中の大本営発表さながらの不気味さである。これだけたくさんのイシューがある問題に,マスコミの論理が一色であるはずがない。論理の歪みが出てくるのは,必然である。

こんな,いまの日本の新聞記事の性質を分かっていて,あえて「新聞を参考にしよう」と言える小論文指導者が言えるとしたら,それは,どこからかスポンサーが出ているか,本当の愚か者か,どっちかだと考えてよい。

新聞を読めというのなら,学者・専門家のオピニオン欄を読んで参考にするのはよい。
ただし,文章の模範としてではなく,あくまでもネタ,知識獲得として利用するのが良い。

大学入試小論文の文体見本として利用できるのは,司法試験等の論文解答である。
字数が決まっている中で,出題に対して,意見と根拠を,わかりやすく叙述する。
これをひな型に,練習を積むのが良い●

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[Web限定配信] どうしてかくも本気の指導が可能なのか?

予備校や塾を非難する文言で,よく見るのが「商売でやっている」「儲け主義」など,教育のビジネス的側面に対する中傷である。

もちろん,商売を目的とした,純然たる「教育産業」も存在する。しかし,多くの予備校や塾は,利益の追求を至上命題とする企業の論理からほど遠いところで,ほそぼそと事業を続けているのが実態である。

そもそも,塾や予備校はそれほど儲からない。少なくとも,インプットする投資(お金,時間,労働力・・・)に対するアウトプットが少ない。利益率,ということで考えれば,率は高いが,その分,人間を相手にした長期間のサービスであるから気苦労も絶えず,このような目に見えないインプットも金銭化して計算したら,トータルの利益率は限りなくゼロになってしまうだろう。

 

それでは,なぜ塾などをやっているのかと聞かれれば,人が成長するのを助けること,教えて分かってもらうことに喜びがあること,そんなところだろうと思う。

必然,多くの予備校や塾は,件の低い利益率の問題に頭を悩ませた結果,大規模経営に走るか,気苦労のない手軽な指導に徹するか,という道を選ぶことになる。塾を経営体と見た場合には,やむを得ない選択であり,それ自体には非難されるべき理由は見当たらない。

塾からDMが届いただけで「商売でやっている」「けしからん」という反応をする人がいるが,そういう非難は子供じみたものである。経営が成り立たなければ,教育サービスは成り立たず,すべてを公教育に任せなければならないという社会主義的な理念を是としないかぎり,それは,教育の多様性を損ねてしまう可能性すらある。

大規模経営や気苦労のない経営を目指さず,深いコミットメントを保ちつつ,それぞれのスタートとゴールに合わせた勉強指導を成り立たせるには,公的なサポートも必要かもしれない。しかし,そのような「補助金」や援助が得られない純然たる私立の塾,私塾が,生徒一人ひとりへのコミットメントを継続させていくことを可能にするためには,なにが必要なのか。

おそらくは,塾の経営者の教育への思い入れしかないと考える。社会制度の設計を考える場合には,そのような経営者の資質を前提にした議論は,処方箋になり得ないが,個人的には,ゆるぎない真実であると思っている。

しかし,思い入れが抽象的レベルにとどまる限り,これもやはり,問題解決には役に立たないだろう。背に腹は代えられないということが自然の摂理であるならば,自分の給料をゼロにして,借金を続けてまで「教育のために」という理念を追求し続けるのは,少なくとも普通の人には無理である。

私たちは,なぜ続けるのか。

どんなレベルの人でも,確実に学力を伸ばすためのメソッドを開発したいという強い欲望があるからである。これは,ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中教授やその他の多くの科学者たちが,純然たる学問的情熱に燃えて世界的成果を追い求めていることに似ている。語弊のある言い方をあえてするならば,様々な学力・様々な資質を持った人にどうやって高い学力をつけさせることが可能か,というテーマについての壮大な実験を行なっているのである。つまり,「教育のため」の内実は,「自分のため,社会のため」でもあり,究極的には自分の欲求を満たすためでもある。

本気の指導は,その人だけでなく,自分と社会全体という最大の広がりをもった目的を内包し,進められることで,はじめて可能になるのである●

 

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[Web限定配信] 予備校の選び方【3】

(「予備校の選び方【1】予備校の選び方【2】予備校の選び方【3】

【2】「全体のカリキュラムに責任を持つ立場の人の話に納得した上で,最終的には,本人の直観・直感で決めるしかない」

これが二つ目の答えです。

大手予備校だと,なかなか実現できないことかもしれませんが, カリキュラムや指導内容・方針に責任がある立場の人,できれば塾長や教室長などと、直接話をする機会をもちましょう

教科の先生が気に入っても,有名な先生がいても,その人が,あなたの受験全体に責任を持って指導してくれるわけではありません。「数学に,好きな先生がいるから」などという理由だけで,予備校を選ぶと,自分で全体の受験戦略を考えなければならないというリスクを負うことになります。


受験は全面戦争です。全体の戦略と,ここの戦略,ロジスティックスや,時宜を得た適確な判断,このようなものがそろって初めて勝利を収めることができます。 


それゆえ,全体の指揮監督を担う塾長をはじめとする責任者が信頼できそうか,頼れそうか,この点がポイントになります。わが校では,塾の”参謀本部”に所属する塾長である私や,本校の瀬戸教室長も,もちろん,この点は日々努力しています。しかし,最初に会ってお話しできる時間は限られていますから,オープンにしてある情報と,会話の内容を踏まえ,直観・直感で判断してもらうしかありません

とにかく,自分の学力をきちんと伸ばしてくれそうか,頼りになりそうか,塾長レベルの人に相談することです。


また,このことに関連して,もう一点補足しておきます。

先生方,スタッフ,それから経営者(経営陣・スポンサー)の経歴などをしっかり把握すること,これも重要です。

先生の出身(大学)やキャリアをオープンにしていない塾はNGです。良い先生は,かならずしも学歴とは関係ありませんが,まったく明らかにしていないのは,よろしくないですね。きちんとした教科内容の指導が可能かどうか,学歴は一つの指標になります。
  
それから,キャリア。 塾業界では先生の掛け持ちは当たり前ですし,有能な先生ほどあちこちから声がかかるので,いろいろなところに出講しています。しかし,先生は,あなたにとって良い先生かどうかが重要です。忙しすぎる先生には,「授業だけ教えてもらう」と割り切って考える必要もあるかもしれません。

私が述べているのは,先生を選り好みせよということではありません。自分のことに向き合ってくれる先生かどうか,この点が意外に重要なポイントになるということです。先生に自分のことを考えてもらうためには,もちろん,生徒側の努力も必要になるでしょう。時には叱ってくれるような先生も,自分に何が必要か教えてくれる先生も,ともに必要ですから,真剣に向き合えば答えてくれそうな誠実そうな先生かどうか。体験授業を受けられる塾も多いと思うので,この点もよく見ておくといと思います。

良い塾の講師の先生は,その塾の方針やアイデンティティを共有しています。塾の目指す方向や,生徒さんの属性をきちんと把握し,それを教務スタッフや経営陣と情報交換します。つまり,よい先生がいる良い塾は,教科講師,スタッフ,経営陣が一丸となって,同じ方向に向けて生徒さんを支援する,このような体制があるかどうか。先生同士が全くバラバラで,ひどいときには悪口を言い合っている・・・こんな塾では,誰の方針に従って頑張ればいいか,わからなくなってしまいますよね。

誰が経営者やスポンサーになっているかにも注意してください。
とくに,教務(塾の運営)と,経営が分かれているような塾の場合は,よく調べてみることが大切。塾も経営体ですから,指導内容やレベルは,経営方針と経営状況に強い影響を受けます。とりわけ,医学部予備校の中には,いろいろな塾が存在していますので,「○×理事長」や「△■会長」がきちんとした人なのかどうか,経歴を見ておくとよいでしょう●

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[Web限定配信] 予備校の選び方【2】

「予備校の選び方【1】予備校の選び方【2】予備校の選び方【3】

まず 【1】についてお話ししましょう。

予備校の説明会で「実績」を聞く場合には,自分と同程度の学力水準の人が,どうやって合格できたのか,を聞くようにしてください。

その場合,単に合格したかどうか,だけを聞くのではなく,具体的にどれだけ勉強したのか,どれくらいの期間・時間・費用をかけてきたのかと聞くようにするようにしてください。
 
「合格率」と言った場合,その母集団に誰がいるかが大問題なのです。  灘高や都内私立御三家級のエリート君を集めて選抜クラスを作って,「高い合格率」「8割が東大か医学部に進学」などと言っても,そんなの当たり前だとわかりますよね。教えている立場からすれば,「どんなにか教えるのが楽だろうか」と思います。

「レベルの高い生徒=教えることが難しい 」という等式は成り立ちません。一流大学の大学院卒レベルの講師をそろえれば,教科の完璧な指導は可能です。いや,可能どころか,楽勝です。もちろん,教え方の上手い下手はありますが,学力の高い生徒は,コミュニケーション力も高い人が多く(このことも誤解されがちな真実です),先生の伝えようとする内容を,短時間で的確に把握します。

しかも,レベルの高い先生は,高い給料を払えば雇えます。これは,塾の指導方針の良し悪しと関係なく達成可能な要求なのです。だから,教科の指導内容のレベルの高さは,よい塾・悪い塾を見分けるための必要条件ではあっても,十分条件ではありません。

実績を聞く場合,高偏差値校を相手にしたエリート塾・エリート専門クラス以外の,一般向けの予備校であっても,注意が必要です。入塾テストによって,振り分けられた一部の人の実績だけが人数として挙がっている場合もあります。というか,それがとても普通なことなのです。
 
「合格候補生」にならない人がどこまで頑張れたのか。そういうスロー・スターターたちが実力をつけるための仕組み・取り組みがどれだけあるのか。ここが重要なポイントです。

あなたには,合格できるか出来ないかの50/50%の確率しか,ありません

同じレベルにいる母集団ばかりのうち,何パーセントが合格した,ということなら,かろうじて意味がありますが,それとて,人それぞれの能力差があるわけですから,目安程度にしかなりません。
  
スタート時の学力が違えば,ゴールまでに必要なことは,当然,変わってきます。

 中学レベルの知識も忘れてしまっている人に,高校3年間の学習内容+αを指導して,偏差値65以上の学歴エリートに仕上げる。・・・このために,どれだけの時間とコストが必要か。

本校の本科生の授業時間は,私立・国立など志願先によって異なりますが,おおよそ800~1000時間です。この授業に「ついて来られる」人が,同じ時間だけ予習・復習の時間をかけたとして,1600時間から2000時間が必要となります。プラス,直前期の問題演習や,忘れないための複復習の時間も入れれば,3000時間ほどは必要になるのではないかと思います。

1日あたり(授業も含め)10時間勉強すれば300日(約10カ月)で達成できます。高校3年生だと,4月から始めて1月いっぱいまでかかります。

ただし,これは,授業を完全に理解でき,その進度について行けた場合の話です。つまり,進学校の高校2年次までに履修する「高校教科書レベル」が完全に習得済みの人向けの話です。

自分が,どの地点にいて,どのような学力のばらつきがあり・・・これをしっかり把握し,その補強からスタートできるか。この問題に,真正面から答えられるか。良い予備校の必要条件は,この点にかかっていると思います。

本校はどうかというと,それを本気で実践してきているから,このようなことが言えるのです。その意味では,良い予備校であるという自信があります。

本校は,設立当初,親の要望もあって,「1年合格主義」を打ち出していた時期がりあましたが,このセールス文句は撤回しています。「どんな学力の人でも受け入れる」ことを掲げる以上,原理的に無理な要求だからです。

本校で2浪している人,3浪している人,それぞれいますが,最後まで,決められたことをあきらめずに,本気で,手を抜かず,やり通した人は,まず全員合格出来ます。また,低学力であっても,やり方を間違えず,死ぬ気で頑張れば,1年や半年での合格も不可能ではありません。これは,本当のことです。

詳しくは著書にも書きましたが,ようは自分の学力に合った計画を立ててもらえて,それをモニターしてもらえる仕組みがあるかが重要なのです。

予備校の選び方【3】へ 
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[Web限定配信] 予備校の選び方【1】

 

本校は,いわゆるダブルスクール(掛け持ち)も認めているので,準本科生のような塾生でも,他の学校にも通っている人がいます。そのような事情もあって,入塾相談やカウンセリングの際に,

「予備校はどうやって選んだらいいんですか?」

という質問をよく受けます。

 

どの塾でも,実績・環境・テキスト・カリキュラム・講師の質・・・についての良さをアピールすることでしょう。HPやパンフレットを読んでも,どこも同じような内容が書いてあるはずです。

「少人数」という最近の受験生の要望を叶えられない大手予備校ですら,チューターを置いたり,個別指導の コースを設けたりして,「一人ひとりをサポートする体制がある」と謳っています。「親身の指導」「先生と生徒の距離が近い」・・・こんなことも,予備校の特長というよりは,大前提となっているのが,昨今の予備校事情です。

だからこそ,予備校・塾を選ぶ側としては,決め手がなくて迷ってしまうのでしょうね。 
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[Web限定配信] 医学部受験は,チョモランマか富士山か?

表題の比喩的な問いかけに対する答えは「富士山」です。

どうして富士山なのか。

5合目から歩いてゆっくり登らなければならないが,あきらめなければ,誰でも頂上にたどり着けるからです。


(チョモランマは,こうは行きません。下手をすれば,死がとなりあわせです。)

ただし,もちろん,富士山は,きつい登山です。経験者の導きがあったり,多くの伴走者がいれば比較的登りやすいかもしれませんが,準備も装備もない素人が,一人で登頂できる場所ではありません。(最近では,信じがたいほどの軽装で登り,事故にあう人も少なくないと聞きます。)

回りに医学部を受験する人がたくさんいるような,超進学校の人たちは,集団で富士山を登っているようなものです。

独学で頑張る人は,一人で富士山登山をやるようなもの。(やれないことはない。)


勉強以外で苦労しないためには,仲間と指導者を求めるのが,賢い戦略です●

 

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[Web限定配信] 学校の先生が、違うことをおっしゃるのですが…

面接指導,とりわけ面接の前段階に必要な志願書(自己PR,自己評価書など)を指導している時にたびたび問題になるのが,この質問のような「学校(高校)の指導方針」との衝突です。

 

志願書の下書きを,「プロの目で見てほしい」と言われて,数度にわたる添削を経て,やっと出来上がった提出書類。本人らしさを残しつつも,志願書の目的を達成するためにさまざまな仕掛けを埋め込んだ完璧なステートメントに出来上がります。本気で取り組むので,一本の志願書に,延べ5~6時間はかかります。


しかし,学校の先生からダメだしが…

「アピールが足りない!」
「もっと具体例を!」
「熱く語れ!」

「てにをは」の直し程度ならいいのですが,担当の先生独自の視点での直しが入ると,最初の目的・戦略から見てまったく正反対の代物が出来上がってきたりします。

 

仕事とはいえ,非常にがっかりする瞬間です。添削指導の甲斐なく,最終的には,学校の先生の意向にしたがった願書を提出…というようなこともあります。

こういうトラブルを防ぐために,2人以上の人からアドバイスをもらう時は,「主治医」/「セカンドオピニオン」の区別をしっかりと立てて,どちらの役割を予備校に頼むか,学校に頼むか,を決めておく必要があるでしょう。

そして,「主治医」はぜひとも専門指導に特化した予備校に任せてほしいというのが,本音のところです。というのも,毎年何人も医学部を受験するような進学校ですら,それぞれに特徴のある医学部ごとに見た場合の指導実績は少ないと推測されます。一方,私たちは,医学部・歯学部などの医療系学部受験のプロとして,年間100枚以上,10年近くに渡って,志願書のチェック,添削指導を行って来ました。

 

事前の情報収集,OBOG等実際に受験した人や内部の方々からのヒヤリング,事後のフィードバックを含めて,相当なエネルギーを注いで準備とアドバイスをします。出願する人は,みなそれぞれの個性とバックグラウンドを持っていますから,「使いまわし」はできません。それほどの積み重ねと苦労があっての「専門指導」なのです。


学校には,医学部志望者だけでなく,文系・理系さまざまな志望の生徒が一学年に数百人存在します。とくに現役生はなんらかの「推薦」入試で進学する数がますます増えている中で,このように一人ひとりに個別の専門指導が出来るのでしょうか?徹底して関わってくれて,アドバイスが的確なら,それに越したことはありませんが,的外れなことも意外と多いのです。 

 

志願書の内容は,イメージや日本語としての論理展開をきれいにすること,などよりも,何を話すか(何を質問させるか),何をアピールし,何を言わずに済まさせるかなど,面接でのアクションまで想定した,トータルな戦略の中で位置づけることの方がはるかに重要です。もちろん,先生から見た良い文章などの基準はさまざまあるでしょうが,受験校の試験の特性と受験生のアピールポイントの最大のマッチングを考えた上での一貫した戦略が必要です。


それでも,学校の先生の方針が重要であるという場合には,高校側に,予備校にも添削を依頼していることを前もって告げ,戦略の方向性をそろえておく必要があります。指定校推薦など,学校長の推薦が必要な試験の志願書作成においては,学校側の意向を最大限尊重する必要があるので,とくに慎重な対応が必要です。

その場合,学校の先生には,生徒や親を通じて,予備校との協力を呼びかけます。先生のプライドを傷つけずに,きちんとしたコラボレーションができるように努力をします。このように,われわれ予備校の指導者としては,学校側と協力して,というスタイルを貫いています。

しかし,それでも,学校によっては,担当の先生の思い入れが強すぎて,独自のスタンスでの指導を譲らない時があります。とくに,国語の先生に多いタイプですね。こういう場合は,生徒と親御さんに頑張ってもらわないといけませんね。

医学部は,(高校生にとっては)学校と予備校と家族を巻き込んだ,協力ゲームにしていかなければ成功できないのです●

 

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[Web限定配信] 家庭教師との掛け持ちは必要ですか?

最近,ネットやTVのコマーシャルが影響してか,予備校と家庭教師の掛け持ちが流行っているようです。いや,それは推測にすぎず,掛け持ちを家庭教師業者が薦めているように見受けられます。

先日,相談にきた受験生も,「塾と家庭教師を掛け持ちすべきですか?」と聞いてきました。

そんな必要はないと言いました。塾の授業について行けなくて,家庭教師に教えてもらうというのは,本末転倒ですよね。高校や大学などの授業なら,入ったコースの縛りがあって,「ついて行けない授業」に頑張って付いていく必要があるものもある,というのはわかりますが,受験のための予備校のクラスについて行けないというのは,そのクラスのレベルがあっていないということでしょう。

大手予備校の選抜コースなど,すでに基礎レベルが完成している受験生を対象にしたクラスなどは,苦手科目があっても,クラス変更が認められず,その結果,クラスの授業についていけなくなるというような場合があるのかもしれません。

どうしてもついて行けないという人は,予備校の個別授業を取ればいいだけのこと。

「医学部受験に詳しい」という家庭教師を雇っても,すべての教科のバランスまで気を配ってもらえるのは稀なことです。

方針を示してくれる人が複数いるのは,余りよろしくありません。セカンド・オピニオン,という考えもありますが,あくまで,セカンド=副次的なアドバイスとして利用すべきでしょう。

船頭多くして船山に登る,です●

 

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[Web限定配信] 受験で必要なのは,暗記?それとも理解?

「暗記するのと,わかるまで考えるのと,どちらがいいんでしょうか?」

教科を問わず,よく出る質問です。

答えは,「両方必要」です。覚えるべきものは丸暗記しなければならないし,考えるプロセスが重要なこともある。これは,あらゆる教科,あらゆる勉強に当てはまります。どの分野・どの問題に,どれだけ考えるプロセスが必要かは教科によって異なります。また,受験勉強の初めの期間は,理解・考えるプロセスに時間を割くべきだし,後半には,覚える作業に時間を割くべきです。受験勉強の進度によっても,バランスは変わるわけですね。

すべて丸暗記で済まそう,ということもよく言われますが,それができる人がいればそうすればいいだけのこと。ほとんどの人にとっては,暗記する前の「理解」が必要です。
理屈抜きで覚える作業は,江戸時代の寺子屋なんかで行われた,漢文の「素読」などに見られるように,語学の習得プロセスにおいては,一定の効果があるメソッドであり得ます。しかし,時間の限られた受験生にとっては,すべてを丸暗記する時間がないことは確かです。だからこそ,仕組み・理由を理解して,それから覚え,忘れても「思い出せる」状態に持って行くのです。

すべてをきちんと理解してからでなければ先に進めない研究者資質の人もいます。それはそれで,結構ですが,受験生としては,マイナスです。勉強は,全体が見えると,部分が見えてきたりすることもあります。時には割り切って,わからないことをわからないままにして先に進むことも大切です。ただし,どこがわからなかったか記録を残すこと,そして,必ず何回も繰り返すこと,これらを忘れないでください。

最近,「暗記主義」を批判し,なんでも説明尽くそうとする参考書がちらほら出てきました。説明してくれるのは大変ありがたいのですが,暗記をムダと切り捨てるのは行きすぎです。正しい姿勢は,説明を理解した上で覚える,です。

受験生にとって最も必要な徳目は,やはり「中庸」です。どちらかに偏った勉強はNGということですね●
 

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塾長談話 vol.4

当たるも八卦,当たらぬも八卦?

塾長    原 田 広 幸
塾長 原 田 広 幸

 「八卦(はっけ)」とは占いのこと。占いは、当たることも外れることもあるから,結果は気にするなという意味のことわざである。

 合格率が10%程度の試験になると,これをほとんど占いや賭けごとの類であるかのように考えてしまう人がいる。たしかに,確率は「1/10」である。非 常に低い合格率だ。だが,よく考えてみよう。確率というのは,過去に起こったこと,過去のデータの集積にすぎない。過去に受験した人のうち、10人に1人 が合格したという事実を示しているだけだ。あなたが10回同じ試験を、同日に受けることが仮に可能であるとするならば、10回に1回は受かる確率があると いうことだが、それはありえない事実である。あなたは一人しかおらず、その年、その日に、その受験校を受けることができるのはあなた一人である。合格率が 90%でも,10%でも,現実には、あなたが「受かる」か「落ちる」かのどちらかしかない。あなたが◎◎大学に合格するのは,1回限りの出来事であ り,90%の合格とか、10%の合格というのはないのだから、合格の確率を云々するのは、ナンセンスなのである。
 しかし,受かる確率が90%だというつもりで受験に臨む人と,10%だと思って臨む人の間には,大きな差が出てくるのも事実である。来るべき受験に備え た心構えは,きっと結果にも大きな影響を与えるだろう。合格率が10%の試験というのは、多くの人が「9割方落ちてしまう」というネガティブな意識を持っ て臨んでしまう試験という意味しかない。だから、ここで多くのネガティブな受験生と同じマインドを持って試験に臨んではいけないのである。

 ここで提案がある。受かる確率が90%あると信じて受験に臨むことができるように、「カンニングペーパー」を作ってみよう。出ると予想される問題とその 完璧な解答を紙にコンパクトにまとめる。絶対に当たると信じて。そして,それを覚えるのである。ただし、カンニングペーパーを,本当に試験本番で見てしま うと,受験失格だから,注意するように。あくまで,予想を立て,本気で出題されると信じて覚える作業が大切だ。これを毎日,試験前日まで続けてみよう。そ うすれば,あなたはきっと受かる。いままでしっかりと勉強してきた人は,自力で出来るはずである。頑張ってカンペ作りに励んでほしい。

 大学受験は,占いの結果などとは異なり,ある程度予測できるものであるから,「当たるも八卦」というのはふさわしい態度ではない。試験には,範囲があ り,出題傾向がある。たかだか,高校3年分の範囲である。だから,「当たる」つもりで受験に臨むのが正しい姿勢なのである。健闘を祈る。


塾長談話 vol.3

不安解消のために。

この文章をお読みの皆さんは,EKM関係者のご父兄,支援者以外はすべて受験生だと思う。予備校の使命は,第一に試験に受からせることであり,それ以外のすべては蛇足にすぎない。しかし,蛇足に見えて,そうでないものも明らかにある。それは,勉強への動機付け,モチベーションを与えること,である。
 

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塾長談話 vol.2

デジタルを支配するのはアナログな身体である。

EBM 化,医療の高度情報化が進めば進むほど,生身の人間である医師の役割は大きくなる。(EBM とはEvidence-BasedMedicine の略で,「証拠に基づいた医療」の意)。「証拠」には有効性・科学性においてのヒエラルキーがあり,それを見極めることは,データベースやコンピュータには無理だ。目の前にいる患者の病状と,データベースにある臨床治験のデータを見比べて一致させるのは,人間の役割である。結局のところ,最終的に判断するのは,膨大なデータを前にした医師,および医師から説明を受けた患者自身であるということになる。 このように,医療の科学化・EBM 化と生身の人間の役割について考えると,医療以外の日常生活においても同様の事態が生じていることにも気付くことができるだろう。 

 

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塾長談話 vol.1

志望校合格に向けて,勉強をスタート。 とにかく時間管理でリズムを確立しよう

医学部、獣医学部等を目指す受験生の皆さん、0 期(3 月)もしくは1 期(4 月)より始めた人は、すでに一定の手ごたえを感じ始めているころだと思います。いよいよ5 月半ば。ここから新たに勉強をスタートする人たちも、ゼミに合流し始めました。今から一般入試本番まで9 か月です。これだけあれば、十分な勉強ができます。落ち着いて、じっくり勉強を進めていきましょう。

 

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twitter 原田広幸(エコール麹町メディカル)