瀬戸 雅美 講師 【渋谷本校教室長】(英語主任、面接対策担当)

瀬戸 雅美 SETO Masami 英語講座・面接講座担当
エコール麹町メディカル渋谷本校教室長/英語科主任 
真岡校・シノザキロゴスアカデミー副教室長

神奈川県厚木市生まれ、静岡県静岡市、石川県金沢市に育ち、県立金沢桜丘高校、東京外国語大学外国語学部東南アジア語学科(カンボジア語専攻)。予備校講師、米国国際政治誌翻訳事務所アシスタント、衆議院議員私設秘書を経て、医歯薬獣医学部専門予備校講師(英語)に。英語科主任、担任課長、教務事業部長を歴任。二次対策(面接)指導の経験多数、多くの最終合格者を輩出。

学生時代に専心したのは部活動と塾講師。女ばかり120 名のスペイン舞踊部(体育会)部長を務め、全国学生フラメンコ連盟の設立に尽力。専攻の勉強よりも、大学受験英語の研究と指導に没頭し、大学卒業までに5年半…遠回りの”逆境受験生”を応援したいという思いはこの頃から。医系専門予備校界に足を踏み入れてからは、厳しい熱血指導で、難関・獣医クラスの全員合格、偏差値20台から2年間での旧設医学部合格、多浪・女子・再受験からの逆転合格者を多数輩出。難関をともに乗り越えた多くの卒業生・保護者とは、卒業後も公私に渡る親交が深い。


エコール麹町メディカル設立後は特に公私の区別なく仕事に没頭しているが、2~3時間の休みがとれたら抜け出す先は、ジャズ、ラテン、ジャズ寄りのHip&Hop系のライブ鑑賞。1~2日の休みがとれたら飛んでいく先は海。釣り(特にイカ釣り)に没頭中。教え子たちの医学部進学と共に一緒にはじめたゴルフはすっかりご無沙汰。秘かな運転好きで、栃木・真岡教室や宇都宮駅前校への出講で東北道~北関東道を走るのが至福のとき。


帰国子女、二浪以上、再受験生etc. エコール麹町メディカルが得意とする”逆境型受験生”を合格に導く戦略公開!原田塾長との共著『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』が幻冬舎より好評発売中です。


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“春の全国模試”の受験の仕方について

合格可能性判定のための「志望校」はどこを書けばよいのか?

みなさん、こんにちは。
 
明日、5/4(日)の第1回全統マーク模試を皮切りに、3週間つづく“春の全国模試”月間がスタートします。
 
そこで今日は、受験業界ではあたりまえすぎて指導されることのない、「志望校の記載について」、ひとつアドバイスを差し上げたいと思います。
 
「医学部ならばどこでも御の字なので、志望校はないです。。。」
 
「まだ、履修もおわっていないほどなので、合格判定は意味がないから書きたくないです。。。」
 
いずれもその通りなのですが、しかしそれでは、模試の受験料と、貴重な日曜日丸一日の時間と労力があまりにモッタイナイ。
 
全統マーク模試の場合、第1志望から第9志望まで、全部で9校記載できますので、空欄を作ることなく、すべて記入してきてください。
 
なお、例年、国公立大の記載は5校までという上限があります。(今年から制度がかわる可能性もあるので、注意書きをよく読んでください。)
 
ここで、国公立専願の方は、実際には私立大学を受験しなくても、残りの欄(4校)を私立大学から選んで埋めてきてください。
 
なお、医学部と獣医学部は、すべての大学が偏差値60以上で「団子」になっているため、まだ勉強をはじめたばかりの方は、どこの大学を書いたところで同じような(厳しい)判定しかでません。
 
もちろん、春の模試は、成績や合格可能性判定に期待することなく、現状学力=出発点を把握するためのものなので、それほど深刻になる必要はありません。
 
しかし、冒頭で述べたことの繰り返しになりますが、せっかく受験料を払って、貴重な日曜日を丸一日使って受けにいくので、最大限の「お土産」をもらってきましょう。
 
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【合格者の声】30代・文系・音楽家からの医学部再受験

2014年度最終合格 鈴木信宏さん 奈良県立医科大学 医学部医学科 合格

合格祝賀会でスピーチをするMさん
合格祝賀会でスピーチをするMさん

EKM入塾のきっかけ

 

 医学部受験の勉強自体は、自学(独学)で通してきました。しかし、センター試験で思うように点がとれず、国公立を本命に考えていた私は出願に関して悩みと迷いが生じ、そのときEKMのことが頭をよぎりました。EKMのことは塾長、教室長の著書『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』で知っていたからです。そして、「医受験コンサルティング」をお願いしました。

 

 医受験コンサルティングでは、原田塾長自ら対応して頂き、「必ず、候補校の過去問に実際あたってみて、その手応えと相性から判断するように」とのアドバイスを頂き、最終的に前期・後期の出願までサポートして頂きました。

 

 さらにその過程で、個別指導の体験授業を受講。各教科の担当講師の方からさらに具体的なアドバイスを頂き、これも出願決定の大きな助けとなりました。この時点で国立前期試験まで一ヶ月を切っていましたが、それまでは、いわゆる直前対策のようなことをしていませんでした。また、自学ではやりづらい英作文や、最も苦手であった数学、そして学科と同じくらい大きな不安を抱えていた面接の指導を受講することにしました。

 

EKMでの授業

 

・英語

 英語はもともと得意科目でしたが、さらに磨きをかけて武器にしようと思い、英作文を中心に受講しました。毎回、志望校の課題を解いて行き、授業で添削をしてもらうという形でしたが、志望校のみならず英作文力全体の底上げにつながり、後期試験の際も効果を実感できました。また問題とは直接関係ない余談も、役立つものが多かったです。

 

・数学

 志望校の傾向に即した問題を毎回5〜6題選定して頂き、事前課題として取り組み、授業で解けなかった部分の解説という形でした。課題は自力で解けるか解けないかといった程良いレベルで、標準問題への対応力はかなり上がったと思います。

 

 ただ残り一ヶ月弱で数学を伸ばしてくれというのはやはりムシのいい話であったようで、もっと早く始めておけば良かったという後悔が残ります。数学は伸びるのに時間がかかるというのはよく聞かれる定説ですが、実体験からもこれは正しいと感じています。出願校の選定に際して、ある程度時期が迫ってきたら数学ののびしろはあまり勘定にいれないほうが良い、ということを、今後受験される方は覚えておかれると良いと思います。

 

・面接


 EKMの授業で自分にとって最も威力があったのは面接対策かも知れません。入塾直後に日本医科大の面接を受けることになったので急遽対策をお願いました。まず塾長によるヒアリング、そこから要素を抽出して「より伝わりやすい」シナリオを練り上げ、実戦的な模擬面接、という流れでした。
 特に志望動機や将来の進路についてなど、どうしてもとりとめがなく、散漫になりがちですが、そこからポイントを絞り、説得力を持たせるためのサポートをして頂きました。それを受けての模擬面接は部分的に室長にも参加して頂き、かなりの臨場感があり、実際どの本番の面接よりも模擬面接のほうが緊張したぐらいです(笑)。逆に言えばきちんと準備しておくことで本番の緊張は大きく緩和できるので、面接は軽視せずに、ちゃんと対策しておくべきだと思います。
 またグループ討論もあったため、前日に模擬グループ討論などを通して対策して頂きましたが、これもやっておいて良かったと思います。

・受験を終えて

 自分の経験を通して、やはり志望校の選定が重要であること、またその選定の際に単に偏差値ランクやセンターの点数だけで判断するのではなく、配点や過去問との相性などをしっかり考慮することが不可欠であるという実感を持ちました。模試の判定やセンターリサーチはあくまで判断のための一材料にすぎませんが、そのような単なる数値に右往左往してしまう人がまだまだ多いようです。かくいう私もセンター試験直後はそんな中の一人でした。しかしEKMでのコンサルティングを通して、そこに留まらない正しい選択ができたと思います。現在志望校、あるいは受験全般について迷っている方は、一考の価値があるのではないでしょうか。

合格記念写真:2013年度本科生 上栗さん(福島県立医科大)

(前列)事務局・寺井、事務局・竹生 (後列)瀬戸教室長、上栗さん、原田塾長

見事、福島県立医科大学医学部に合格を果たした、2013年度本科生上栗さんとの記念撮影です!

 

前期日程で合格されましたが、その後は福島での家探しに奔走(震災後の影響もあり、単身者向け住宅が慢性的に不足しているとのこと)、なんとか目処がたってホッとしたところでの撮影となりました。

 

第一志望は、国公立大学ならばどこでも。私大では、学費の工面のつく大学という範囲で、自治医大、産業医大、大阪医大、関西医大、慈恵医科大、日本医大、昭和大などを受験され、慈恵以外の全校で一次合格、大阪医大、関西医大では最終合格をはたしました。(産業医科は二次合格後、三次は棄権。)

 

上栗さんは歯科医師免許有する現役の歯科医師で、ちょうど30歳。EKMには『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』に共感しての来訪・入塾でした。しかし、出身の歯学部は難関の国公立大学で、文系でも偏差値30でもありません。

 

そのため、初めて入塾相談にみえた際に、瀬戸教室長からは「あなたの受験経験や基礎学力をもってしても、EKMのような手とり足とりのケアが必要ですか?もっとサッパリしているけれども学費の安い大手予備校でも十分ではないですか?」と、お話したほどでした。

 

しかし上栗さんは、お仕事のかたわら独学で医学部再受験に挑戦したものの結果が得られず、「独学に限界を感じる。医学部合格が最終目的ではなく、その後の医療活動が目的なので、一年でも早く確実に医学部に入学するためには、プロの懇切丁寧な指導が受けたい。」という強い思いを述べられ、その覚悟を受けとめ、「来年、絶対に合格させます」としたのが2012年の12月のことでした。

 

明けて2013年の早春から、渋谷本校の本科生として在籍し、本科の唯一の休日=月曜日に週1日のみ歯科医師として勤務をつづけながら、火曜日から日曜日までの6日間は毎日10時間程度勉強するという一年でした。

 

上栗さんの勝因として、教室長は「基礎からの学び直しをおろそかにせず、二次で重要となる科目はもちろん、センターでしか使わない科目まで、まんべんなく計画を実行・修正管理・反映できたこと」を第一に挙げています。

 

また、「センター試験では予定得点を下回りひやっとしたが、出願先選定の際にも(多くの人がそうするように)一人で暴走することなく、しっかりと我々の提案を受けとめてくれたこと、そして、期待どおりに二次で逆転を果たしたこと。」で、夢を実現されました。

 

さらに、「これは、ご本人も言っていたけれど、独学のときには視野に入れていなかった私大受験も、EKMの指導方針のとおりに併願したことで、本番(国公立二次)前に、次々と難関医大に合格を果たせたことも、精神面での支えになったようですよ。」とのことでした。

 

これから、上栗さん本人への合格者インタビューが行われるので、より詳しい本人談を後日公開したいと思います。

 

上栗さん、おめでとうございます!!(福島は東京から遠くないし、とくに宇都宮にはもっと近いので、後輩の面倒を見に来てくださいね!)

 

OG来訪:2010年度本科生 小野さん(東京女子医大)

原田塾長、小野さん、瀬戸教室長
原田塾長、小野さん、瀬戸教室長

2010年度本科生・2011年の春に東京女子医科大学医学部に合格・進学した小野さんが、渋谷本校に立ち寄ってくれました。

 

これまでも、年に一、二度は顔を出してくれていたのですが、塾長や教室長の日程とあわずに会えないことが続き、今回は実にひさしぶりの再会だったようです。懐かしの思い出話や、医学部生活の近況報告、さらにはプライベートな人生相談まで(?)話すことが尽きないといったご様子でした。

 

実は、半年前から看護学部への進学を希望する妹さんが渋谷本校に在籍され、晴れて最終合格を果たしたこともあり、ご挨拶も兼ねてのご来訪ということでした。EKMでは、このように家族ぐるみ・ご兄弟姉妹そろっての在籍が多いのも特長です。

 

小野さんは大学入学後に社交ダンス部に所属して熱心に活動をされているそうで、もともと可愛らしい方でしたが、そこに華やかさとスレンダーさが加わって、素敵な女医さんになるのだろうなあと、スタッフ一同も目を細めておりました。

 

真央さん、そして妹さんの今後ますますのご活躍とご発展をお祈りしております。(また、遊びに来てね!)

 

医学部(再)受験のすすめ vol.1

文部科学省の調査によると現在、高等学校への進学率は97%を超えており、高校に進学しない人はごくわずかしかいません。「将来、自分が就きたい仕事に就けるか」という観点から見た場合、少なくとも15歳ぐらいの段階では、まだほとんどの人が同じ条件のもとにいるといってよいでしょう。

 

しかし、その後はどうでしょうか。おそらく、高校を卒業してからの選択肢は大きく以下の3つに分かれるでしょう。

①大学に進学せず就職をする

②あまり偏差値が高くない大学に進学する

③いわゆる高偏差値校の有名私大や国公立大学に頑張って入学する

 

 就きたい仕事、あるいは入りたい企業は人それぞれ異なるでしょうが、今の日本社会では、いったん①、②の道を選んでしまうと、その後のキャリア選択の可能性は大きく歪められてしまうのが現実です。なれる職業の種類も、入れる企業の数も、③の道を選んだ人たちとの間で非常に大きな差が出てくるはずです。

 

 社会学者の吉川徹氏は、この日本社会の実態を「学歴分断社会」という言葉で的確に表しています(『学歴分断社会』ちくま新書)。高校卒業後の学歴によって人生の可能性が大きく制約される、そして私たちの人間関係まで、それによって分断されている、学歴とはそのような格差を生むための分断装置なのだ、という氏の主張には強く首肯せざるをえません。

 

 もちろん、仮に①の道を選んだとしても、いわゆる一流企業に就職したり、高収入の仕事に就くことが全く不可能というわけではありません。しかし、それを実現するためにはおそらく苦労も多いはずですし、心無い差別的な扱いを受けることもあるでしょう。

 

 そのような苦労や差別を受ける可能性を考えれば、思い切って1,2年勉強をやり直して、改めて③の道に進むほうが合理的といえるでしょう。最終的に同じような高ステータスで高収入の仕事に就くという目的にたどり着くにしても、はるかに少ない努力や苦労ですむはずです。本書で社会人の医学部再受験を推奨したのも、まさにそうした思いからなのです。また、高い偏差値の大学に入ることには、キャリアの選択肢が広がるということの他に、そこで築いた人脈がその後の人生でなにかと役に立つというメリットもあります。

 

 このように学歴によって、キャリア選択の可能性や社会的ネットワークの広狭が決定されるという日本の状況は。おそらく今後50年ぐらいは変わらないでしょう。それを批判するのは簡単ですし、個人的にも気持ちの悪さや反感を覚えますが、そうした状況によって不利益を被る立場に甘んじるくらいなら、むしろそれを利用し、変えていく側に立ったほうが良いのではないでしょうか。(つづく)

 

原田広幸・瀬戸雅美 共著 『30歳・文系・偏差値30でも医学部に受かる勉強法』(幻冬舎)エピローグ:「学歴分断社会」日本を生き抜くために より抜粋

 

受験生のお悩み解決!コーナー

Q.近頃、クラスメートのAさんに元気がなくて心配です。それから、Bさんはなんだかドタバタとうるさいです。Cさんはといえば、なんだか尊大な態度で、教室の空気を乱しているように感じます。受験生に他人を構っている暇などないのはわかっています。でも、医療者を志すものとして、困っている人やよからぬ人を看過してよいものでしょうか?

A.

 素晴らしい!相談者は、鋭敏な観察眼と、自分の所属する場をよりよくしようとする使命感を備えています。このような傑出した人物を受験生にしておくのは社会にとっての大損失。一日も早く医療の現場に立ってほしいものですネ。
 人間として、頭なんてそれほどよくなくても、ましてや専門知識や技能なんてなくても、ただ、よき心さえあれば、それだけで価値があります。
 ただ、どんなによき心があっても、学力・知識が足りなければ、大学には入れないし、そうなると当然ながら、医療者にもなれないんですよね。
 頭って、勉強すれば必ずよくなります。学ぶことに、遅すぎるということはありません。また、使えばなくなるお金、儚く消える友情や愛情とは違い、習得した知識や経験は、生涯、消えることも盗まれることもありません。一方で、よき心を育んだり、一度歪んだ心を正すのは、とても難しいことです。
 だから、すでによき心をもったあなたは幸いです。医療者になるために必要なのは、頭だけ!あなたの素晴らしい心を世の中に還元するために、いまは、ただただ勉強に集中しましょう。

 


Q.自分は計画を立てるのが下手です。というよりむしろ、計画を立てられません。また、過去に一度や二度立ててみた計画も、実行できたためしがありません。

A.

 計画的にやりくりしないといけないのは、お金だけでなく、時間も同じですヨ。
計画は立てたそばから崩れていくものです。当然ながら、机上の計算と実際のペースにズレがあれば、調整するのも計画の内です。特に、時間意識が希薄(または皆無)な人の場合、感覚や想定が間違っていることが多いので、計画の調整と再構築が不可避!
 計画を立てるときに大事なのは、「自分の能力を過小評価すること」です。一週間は7日ありますが、ノルマを課すのは5~6日まで、残りの2~1日は予備日とします。一日単位でも、睡眠・食事・入浴・休憩などを引いた残り時間のすべてを勉強時間としがちですが、そこからさらに1割程度の時間を引いたところに、ノルマを課すようにします。
 この予備時間こそが、実行段階で必ず生じる“ズレ”を受け止めるセーフティーネットになります。あるいは、「ノルマが果たせない自分はダメ人間だ」と凹む自己嫌悪ではなく、ノルマを果たした達成感、予備時間に先取り学習をする優越感から生まれる自己肯定感 ― これは、学習能率をより一層高めてくれます。
 計画を実行していくときに大事なのは、とにかく「計画に従う」こと。サボりや怠けは論外として、ノルマが終わらないなどの一見「もっともな」理由に基づいて、計画に従わない人のいかに多いことか。
 計画は「立てられない」のではなく、「立て方を知らない」だけ。計画を「実行できない」のではなく、「実行していない」だけなのです。(回答者:瀬戸教室長)

教室長から皆さんへ

 塾長談話の中で、勉強のできない原因・理由についての言及がありました。EKMには、ほぼ完ぺきな王道の勉強法と、それを支える人的・物的資源が あるのだから、それに従いさえすれば目標達成は容易です。ところが、「意志が弱かったり、体力がなかったり、家族や友人などの親しい人の愛に流されたり、 仕事に追われたりしながら、きちんとした勉強を計画通りに進めることができない」せいで、せっかくのよい環境を活用しきれないことがあるというお話でし た。


 怠慢とか悪質なサボリは、発見次第、バッサバッサと斬っていきます。一方で、いい人だからこそ、頑張り屋さんだからこそ生じてくる問題も少なくありません。


 私の職責は、これを防ぎ、解説することです。皆さんがこうした“罠"に陥る前に、一人ひとりの人格的特徴をふまえて予防線を張ったり、それでも、慣性の 法則に従って突き進んでしまうという場合には直前で警告をしたり、それも聞かず(効かず)に衝突事故・落下事故が起こってしまった場合にはそこから救出し たり。


 弛んでいれば、叱咤。甘えならば、ちょっぴり甘えさせた後に激励。弱って困惑しきっていれば、傾聴。その後、具体的な解決策を提示します。そして、再び自らの力で歩き出すべく背中を押します。


 願わくは、私の出番がないことを!他の教科講師の先生方と同じく、担当ゼミの時間に皆さんと教室でお会いして、楽しく講義・質疑応答を行うだけ一年が過 ぎますように!皆さんが、塾長が示す王道の勉強法の下、教科講師陣と共にそれを実践し、事務局スタッフによるサポートに身を委ね、何事もなく合格まで一直 線に進んでくれますように!


 しかしながら、過酷と残酷をきわめる医学部受験。この最難関に「逆境」から挑戦する場合には、壁にぶつかることがデフォルトであると言っても過言ではあ りません。少なからぬ人が、これからの10か月のうちに少なくとも一度や二度は、悩みや不安を抱えて膝をつきあわせて何時間も話し込む経験をすることにな ると思います。お会いする時を楽しみにしています(笑)。


 ところで、ここで、お願いがふたつあります。
ひとつ目。この一年間、前述の事情・職責から、原則として、むやみに褒めたりはしません。受験勉強に伴う困難を克服するためには、人格改造・改良を必要とすることもありますから、場合によっては、むしろかなり厳しい言葉をかけることもあろうかと思います。


 「受験生時代に叱られたときのことは、いま思い出しても背筋が凍ります」と笑って話す卒業生がどれだけいることか。闇夜にも背後を気にせず今まで生きて こられたことに感謝しなければいけないかもしれません(笑)。いずれにせよ、あなたの未来に責任を感じているからこその厳しさを、どうかご容赦ください。


 それから、ふたつ目。こういう厳しい関係性が成り立つために欠かせないのが、あなたと私の「信頼」関係です。信じあいましょうということです。皆さんの 中には、これまでの人生において、家庭、学校、会社、その他あらゆる集団の中の人間関係において、簡単には人を信じないという習性を身につけている人もい るかもしれません。ましてや「先生」なんか信用ならないし、なるべく頼りたくないというポリシーの方もいるでしょう。実は、私自身はそういう人間でしたか ら、よくわかります(笑)。


 しかし、そのポリシーに基づいて一人で勉強したければ、自宅で独学すればよかったですし、授業以外のお節介は不要だと思うなら、大手予備校さんに行けば よかったはず。それをわざわざ、暑苦しいぐらいに細々と世話を焼いてくるこのEKMに入ってきたからには、この環境と特長を最大限に利用して頂きたい次第 です。


 念のため、「他人の純粋な善意や熱意なんてとても信用できない」という、007ことジェームズ・ボンドやゴルゴ13並みに疑い深い方に、ひとつお伝えし ておきましょう。私たちにとって、あなたの学力が上がらない/あなたが志望校・志望学部に合格しないことは死活問題です。1万歩譲って、仮に、私たちが “商売"を主眼として皆さんの指導を請け負っているとしましょう。皆さんの学力が伸びて合格してくれなければ、どうなるか?合格者がほとんどいない?ゼ ロ?そんな予備校は、もちろんすぐに潰れてしまうでしょう。


 ここで、EKMの塾生受入れ方針を思い出してください。年齢・経歴・学力不問/むしろ逆境にある人こそ応援しよう/そして、学力だけでなく各家庭・個人 の経済状況に応じて特待も出そう…。あなたが人生をかけて医受験に挑戦しているのと同じに、私たちも、学校・会社の運命を賭けて、塾長と私に至ってはなけ なしの私財を投じて、まさに命を懸けて、皆さんを受け入れて指導しているんだということを、わかって頂けたらと思います。


 最後に。多様な背景・経験をもつ皆さんが、自らの進路を、自ら決定して、人生を切り開くべく、懸命に学ぶ ― このこと自体に、最高の価値があると思います。さらに素晴らしいことに、皆さんが目標とする医療職は、弱った命、困った人を直接に癒して救う、文句なしに かけがえのない価値のある仕事であるということです。


 強くなろう、賢くなろう、そして一日も早く夢を叶えて、そして、一人でもひとつでも多くの命を救ってください。心からお願いします。


        (教室長・瀬戸雅美)

留学帰国・文系・高校過程未履修からの医学部合格!

(右手のガッツポーズが途切れた原田塾長、嬉しすぎて両手が挙がってしまった瀬戸教室長、ちょっと恥ずかしそうなO君、偉大なるお姉さま!)
(右手のガッツポーズが途切れた原田塾長、嬉しすぎて両手が挙がってしまった瀬戸教室長、ちょっと恥ずかしそうなO君、偉大なるお姉さま!)

今夜、聖マリアンナ医科大学医学部に合格・進学の決まったO君が、御姉様と一緒に来校してくれました!合格おめでとうございます!!

 

O君は、中学卒業後にスイスのインターナショナルスクールに留学。卒業後は漠然と「家業の助けになれば…」との思いから、会計学を修めるべく米国の大学に進学したそうですが、故あって医学部進学を決意します。

 

エコール麹町メディカルの門をたたいてくれたのは、帰国してすぐの2010年8月のこと。原田塾長、瀬戸教室長、O君、お姉さまという、まさにこの写真の4名が初めて出逢った瞬間でした

 

都内の複数の医系予備校をまわっていく中で「あなたような経歴での合格は難しい」と半ば門前払いを受けたのだそうです。たしかに、日本の高校の履修過程をまったく受けていない帰国子女の受験は、手間暇がかかり、その上、合格しないかもしれないリスクが伴います。

 

しかし、逆境型受験生に特化して指導・応援するEKMにはすでに海外高校卒・帰国子女としての合格前例もあり、さらに、O君とお姉さんの熱意と気迫を見て、「この子なら絶対にやれる。一緒にリスクを背負って挑戦しよう」と塾長と教室長は判断したそうです。

 

あれから2年半…医師家系ではないO君のご家族皆さんの応援と支えを受けて、ここに医師の卵が産まれました。お姉さまはじめ、ご親族のみなさんのお喜びの様子を伺うにつけ、教室長も塾長も「こんなに嬉しいことはない」と目頭を熱くしていました。

 

日本の高校履修範囲の学習を文字通りイチから、必要な範囲は中学レベルにまでさかのぼってのスタートでした。留学経験者だから英語はできてあたりまえ…のはずですが、厳密な文法の知識やかなりハイレベルな読解問題などは、あらためて「受験勉強」が必要でした。

 

受験勉強をはじめてわずか5か月後の最初の入試(2011年度入試)は、さすがに「練習試合」のように過ぎていきましたが、1年半後の入試(2012年度入試)では、狭き門である埼玉医科大学医学部・後期の一次試験を突破。しかし、その後の二次合格は果たせませんでした。

 

そして迎えた最後の1年。今年は、最終合格に必要な学科試験面での「詰め」と同時に、二次試験も意識した小論文、面接、言葉や論理の勉強(広く言えば「国語」の勉強)に力を入れました。これによって、帰国子女の(軽い)英語が、本格的でまともな英語に育ったともいえます。

 

結果、埼玉・前期、聖マリ、福岡と安定の複数合格。慈恵、日医、順天堂、昭和といった〝上位校”はそもそも受験しておらず、合格したい学校のほぼすべてに合格できた形です。

 

学力的には≪底辺≫から這い上がり、聖マリは3000人超の中での99名・正規合格という堂々たる戦いでした。とくに、埼玉と聖マリについては、国語や面接の要素が強い点という点を見ても、受験戦略・対策による勝利といえましょう。

 

完全な未履修状態・偏差値30台からのスタートからの合格。2年半の月日を長いとみるか短いとみるかは人それぞれですが、わたしたちは、この結果とプロセスに誇りをもっています。

 

最後にもう一度、O君、合格おめでとう!!!本人による合格体験談も近日公開予定です。

医受験合格する人・しない人 vol.4

「俺、バカだから…」は 甘えの態度、外面的にも 「できる人」の振舞いを真似よ。

教室長   瀬 戸 雅 美
教室長 瀬 戸 雅 美

 先生に質問をしている塾生、とくに若い塾生の態度と言葉づかいに驚くことがあります。
「あなた、バラエティ番組の笑い屋さんですか?」というレベルの大きな笑い声。もちろん先生が漫才をやっているわけではありません。緊張を緩めるために多少の冗談を言ったり、励ましのために少しおどけてみせたりという程度。しかし、そこには、(男子なら)“バカ笑い”、(女子なら)“だってラッキョウが転がるんですもの~”的笑いが延々と続きます。「笑った分だけ、覚えたことが抜けていくよ」と声をかけずにはいられません。
 そして言葉づかい。長年この仕事をしてきたので、年長者の方や同世代に比べれば、若者のリアルな日常に接することが多く、その言葉づかいには寛容なほうです。しかし―「え~、わかんな~い」「へ~、先生あたまイイじゃん!」「え、マジっすか?無理っす」―背筋の凍る言葉のオンパレードです。普段、教室長としての個人面談の際には、私が圧迫しているせいなのか、彼らはとてもシリアスな表情と緊張したふうな言葉づかいでいるため、驚きはさらに一層大きくなります。


 さて、こうした態度は先生たちをバカにしているのかといえばそうではなく、むしろ心から慕っている様子です。おそらく「~っす」は敬語のつもり、「あたまイイじゃん」は最大級の敬意、「わかんな~い」はきっと照れ隠しなのでしょう。(アタマガイタイ…)ならばそれでいいじゃないか?好きな先生の教科は成績が伸びると言うし?
 確かに、小学生、中学生まではそれでいいでしょう。その後も、高校の定期考査ぐらいまでは、先生と生徒で共有した楽しい瞬間・笑いの数に比例して学力成績がアップするかもしれません。
 しかし!大学受験はそんなに甘くない。冒頭のような、緊張感のない、緩い空気をつくっているのは、若い受験生たちの「甘え」です。親に甘える幼児的な態度、他者への(過剰な)依存心です。


 高い学力を求められる医学部・獣医学部に、ゼロベースからのスタートで“短期合格”しようと思ったら、あははと楽しいだけで済むわけがない。とくに、「一度教わったことは、何度でも繰り返して必ず自分のものにせよ」という段階では、厳しさと無縁ではいられません。繰り返しの復習自習を課し、毎夜復習質問の機会を設け、毎週の復習テストを課し、翌月に再復習テストを課し-おのずから、学習カリキュラム・スケジュールは、この上なく厳しいものになります。これが実行できない人には、厳しく実行を命じます。とても辛いプロセスです。頑張っているのに伸びない時期もあれば、頑張れないひともいます。
 結果だけでなくプロセスも大事だというのはその通りです。私たち人間は運命に翻弄される存在です。すべてが思い通りに進むことなどありません。しかしながら、たかだが大学受験レベルにおいては、しかるべきプロセスにはしかるべき結果がついてくるというのが真実です。結果がでないひとは、努力が足りないか、やり方がまちがっているか、やっていないかのいずれかなのです。


 若き甘えん坊の受験生諸君、そして、若くなくても成績が思ったように伸びていない受験生は、今一度、改心・覚悟ください。あなたに医学部受験科目の高い学力があるならば、性格的にどれだけ幼稚でもぶっ飛んでいても構いませんが、学力が不足しているならば、大人になるしか道はありません。まともな大人受験生、そして、年齢は若くても学力がどんどん伸びていく受験生は、もれなく、講師にタメ口はきかないし、笑い方も相応に知的なものです。

医受験 合格する人・しない人 vol.3

学力向上の秘訣は 知への憧れ

その昔、医学部受験には“多様性”がありました。さまざまな偏差値の大学に、表・裏含めて“多様な入学手段”がありました。学力的にそれほど上位にいなくても、対策(という名の小手先のテクニック)によって滑り込むことのできる医学部もありました。(医系専門予備校の多くが「私立専門」を謳っているのはそういう古い時代の負の遺産です。)しかし、いまは、全く違います。国公立私立を問わず、学力・知力ピラミッドの最上位集団に入らなければ、医学部には入れません。獣医学部も同様です。

 

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医受験 合格する人・しない人 vol.2

中庸 ― Golden Mean ― が大切

先日、ある塾生に「あなたは勉強しすぎだからもっと休みなさい」と諭す機会がありました。ツイッターでもつぶやいたのでご覧になった方もいるかもしれません。普段、「もっと勉強しましょう」と鬼または般若の形相で愛の鞭をふるうのが私の仕事なのですが ― 5 時起床、5時半に自宅を出て6 時前に勉強開始、10 時半から本科の時間割に沿って21 時半までプログラムをこなし、放課後は終電ギリギリの24 時近くまで勉強、帰宅して1 時過ぎに就寝―これには少々危険を感じました。

 

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医受験 合格する人・しない人 vol.1

合格に必要なマインドとは?

現在、医学部・獣医学部入試の難易度は「勉強ができる人」(≒偏差値でいうと、安定して65 前後をキープする人)だけが合格できるレベルのものです。しかし、超進学校の理系エリートたち(≒受験偏差値の高い人たち)の中にも、何年も浪人した挙句、最終的に医学部進学をあきらめる人がいます。一方で、EKM に集うような“逆境型受験生” の中にも、見事、医学部・獣医学部への合格を勝ち取る人がいます。これはなぜでしょうか? 

 

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