塾長談話 vol.4

当たるも八卦,当たらぬも八卦?

塾長    原 田 広 幸
塾長 原 田 広 幸

 「八卦(はっけ)」とは占いのこと。占いは、当たることも外れることもあるから,結果は気にするなという意味のことわざである。

 合格率が10%程度の試験になると,これをほとんど占いや賭けごとの類であるかのように考えてしまう人がいる。たしかに,確率は「1/10」である。非 常に低い合格率だ。だが,よく考えてみよう。確率というのは,過去に起こったこと,過去のデータの集積にすぎない。過去に受験した人のうち、10人に1人 が合格したという事実を示しているだけだ。あなたが10回同じ試験を、同日に受けることが仮に可能であるとするならば、10回に1回は受かる確率があると いうことだが、それはありえない事実である。あなたは一人しかおらず、その年、その日に、その受験校を受けることができるのはあなた一人である。合格率が 90%でも,10%でも,現実には、あなたが「受かる」か「落ちる」かのどちらかしかない。あなたが◎◎大学に合格するのは,1回限りの出来事であ り,90%の合格とか、10%の合格というのはないのだから、合格の確率を云々するのは、ナンセンスなのである。
 しかし,受かる確率が90%だというつもりで受験に臨む人と,10%だと思って臨む人の間には,大きな差が出てくるのも事実である。来るべき受験に備え た心構えは,きっと結果にも大きな影響を与えるだろう。合格率が10%の試験というのは、多くの人が「9割方落ちてしまう」というネガティブな意識を持っ て臨んでしまう試験という意味しかない。だから、ここで多くのネガティブな受験生と同じマインドを持って試験に臨んではいけないのである。

 ここで提案がある。受かる確率が90%あると信じて受験に臨むことができるように、「カンニングペーパー」を作ってみよう。出ると予想される問題とその 完璧な解答を紙にコンパクトにまとめる。絶対に当たると信じて。そして,それを覚えるのである。ただし、カンニングペーパーを,本当に試験本番で見てしま うと,受験失格だから,注意するように。あくまで,予想を立て,本気で出題されると信じて覚える作業が大切だ。これを毎日,試験前日まで続けてみよう。そ うすれば,あなたはきっと受かる。いままでしっかりと勉強してきた人は,自力で出来るはずである。頑張ってカンペ作りに励んでほしい。

 大学受験は,占いの結果などとは異なり,ある程度予測できるものであるから,「当たるも八卦」というのはふさわしい態度ではない。試験には,範囲があ り,出題傾向がある。たかだか,高校3年分の範囲である。だから,「当たる」つもりで受験に臨むのが正しい姿勢なのである。健闘を祈る。