[Web限定配信] 予備校の選び方【2】

「予備校の選び方【1】予備校の選び方【2】予備校の選び方【3】

まず 【1】についてお話ししましょう。

予備校の説明会で「実績」を聞く場合には,自分と同程度の学力水準の人が,どうやって合格できたのか,を聞くようにしてください。

その場合,単に合格したかどうか,だけを聞くのではなく,具体的にどれだけ勉強したのか,どれくらいの期間・時間・費用をかけてきたのかと聞くようにするようにしてください。
 
「合格率」と言った場合,その母集団に誰がいるかが大問題なのです。  灘高や都内私立御三家級のエリート君を集めて選抜クラスを作って,「高い合格率」「8割が東大か医学部に進学」などと言っても,そんなの当たり前だとわかりますよね。教えている立場からすれば,「どんなにか教えるのが楽だろうか」と思います。

「レベルの高い生徒=教えることが難しい 」という等式は成り立ちません。一流大学の大学院卒レベルの講師をそろえれば,教科の完璧な指導は可能です。いや,可能どころか,楽勝です。もちろん,教え方の上手い下手はありますが,学力の高い生徒は,コミュニケーション力も高い人が多く(このことも誤解されがちな真実です),先生の伝えようとする内容を,短時間で的確に把握します。

しかも,レベルの高い先生は,高い給料を払えば雇えます。これは,塾の指導方針の良し悪しと関係なく達成可能な要求なのです。だから,教科の指導内容のレベルの高さは,よい塾・悪い塾を見分けるための必要条件ではあっても,十分条件ではありません。

実績を聞く場合,高偏差値校を相手にしたエリート塾・エリート専門クラス以外の,一般向けの予備校であっても,注意が必要です。入塾テストによって,振り分けられた一部の人の実績だけが人数として挙がっている場合もあります。というか,それがとても普通なことなのです。
 
「合格候補生」にならない人がどこまで頑張れたのか。そういうスロー・スターターたちが実力をつけるための仕組み・取り組みがどれだけあるのか。ここが重要なポイントです。

あなたには,合格できるか出来ないかの50/50%の確率しか,ありません

同じレベルにいる母集団ばかりのうち,何パーセントが合格した,ということなら,かろうじて意味がありますが,それとて,人それぞれの能力差があるわけですから,目安程度にしかなりません。
  
スタート時の学力が違えば,ゴールまでに必要なことは,当然,変わってきます。

 中学レベルの知識も忘れてしまっている人に,高校3年間の学習内容+αを指導して,偏差値65以上の学歴エリートに仕上げる。・・・このために,どれだけの時間とコストが必要か。

本校の本科生の授業時間は,私立・国立など志願先によって異なりますが,おおよそ800~1000時間です。この授業に「ついて来られる」人が,同じ時間だけ予習・復習の時間をかけたとして,1600時間から2000時間が必要となります。プラス,直前期の問題演習や,忘れないための複復習の時間も入れれば,3000時間ほどは必要になるのではないかと思います。

1日あたり(授業も含め)10時間勉強すれば300日(約10カ月)で達成できます。高校3年生だと,4月から始めて1月いっぱいまでかかります。

ただし,これは,授業を完全に理解でき,その進度について行けた場合の話です。つまり,進学校の高校2年次までに履修する「高校教科書レベル」が完全に習得済みの人向けの話です。

自分が,どの地点にいて,どのような学力のばらつきがあり・・・これをしっかり把握し,その補強からスタートできるか。この問題に,真正面から答えられるか。良い予備校の必要条件は,この点にかかっていると思います。

本校はどうかというと,それを本気で実践してきているから,このようなことが言えるのです。その意味では,良い予備校であるという自信があります。

本校は,設立当初,親の要望もあって,「1年合格主義」を打ち出していた時期がりあましたが,このセールス文句は撤回しています。「どんな学力の人でも受け入れる」ことを掲げる以上,原理的に無理な要求だからです。

本校で2浪している人,3浪している人,それぞれいますが,最後まで,決められたことをあきらめずに,本気で,手を抜かず,やり通した人は,まず全員合格出来ます。また,低学力であっても,やり方を間違えず,死ぬ気で頑張れば,1年や半年での合格も不可能ではありません。これは,本当のことです。

詳しくは著書にも書きましたが,ようは自分の学力に合った計画を立ててもらえて,それをモニターしてもらえる仕組みがあるかが重要なのです。

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