塾長から皆さんへ  (新年度開講式より)

 第1ターム終了、新年度1回目のスコレーテスト、2回にわたる模擬試験(駿台、河合)も終わり、具体的な課題が見えてきた頃だと思います。

 


 さて、ここで、4月当初にお願いした2つのことを改めて確認します。

 


 1つ目は、幻冬舎本に書いたこと、その実践をお願いしました。志望大学に合格するためのすべてです。しっかりとした復習・反復練習、学習の記録、データ の尊重。あっさりと言ってしまえば、これだけです。ただし、徹底してそれを実践すること、これが大切です。1回で教科書を覚えろとか、徹夜して英文法を覚 えろとか、そういうことではなくて、決められた学習計画を完全にこなすということです。「3回の復習」×「3回転」は、最低限の義務だと思ってください。 1回目の復習は、教わったり勉強したりした直後に、5分でもいいので毎回必ず実践してください。覚えたことがホットなうちに、一度、高速でリビューするの です。授業後の5分間でノートを見直し、その後のVOXで完璧に1回目の復習を行う。そして、できれば寝る前に、今日やったことを思い出してみる。そし て、週末と、次の週の授業前、それからスコレー週の大復習。これで、できるようにならないはずはありません。時間が足りないという人は、自分の時間の作り 方を見直してください。きっと、ボーッとしている時間や無駄な時間があるはずです。また、「短時間で全体を見る」復習のしかたも取り入れるべきです。時間 がないときこそ、スピードを意識して、「高速早送り」でざっと中身を思い出すようにしてみてください。

 


 私たちのメソッドは、ほぼ間違いないパーフェクトなものです。たしかに個々のカリキュラムや進度、教え方等、具体的なものには、改善の余地はあるかもし れませんが、勉強法自体は、完璧です。それは、実は、王道であり、オーソドックスな、伝統的な勉強のやり方に過ぎないからなのです。勉強ができないのは、 意志が弱かったり、体力がなかったり、家族や友人などの親しい人の愛に流されたり、仕事に追われたりすることが原因で、きちんとした勉強を計画通りに進め ることができないだけなのです。理解力不足に悩んでいる人も、2回目、3回目になれば、「言っていることが(書いてあることが)わかる」ようになっている ことに気付くと思います。勉強ができないのはバカなのではない、勉強をやれていないだけなのです。

 


 2つ目は、具体的な勉強の進め方。これについては、私たちの指導方針を信じてついてきてほしいということをお願いしました。極力自己流を排除してほし い、というお願いでもあります。もちろん、自己流の勉強法で大学に合格できる人もいますが、それは、偶然そのやり方がその人に合っていたというだけのこ と。私たちは、様々な立場から勉強を始めた、様々なタイプ(性格・学力・家庭環境etc.)の受験生を、何百人も見て来ました。たとえ優秀な医大生であっ ても、その人のアドバイスはその人一人の成功体験に過ぎず、自分に合っているかどうかはわかりません。まして、スタート時の偏差値や学力水準などが異なる 人のやり方は、参考にならない可能性のほうが高いです。

 


 また、どんなに優秀な「予備校講師」であっても、その人が、ある科目指導のプロであっても、トータルな受験アドバイスは、期待しないようにしてくださ い。とくに大手予備校の宣伝文句につられないように。「今でしょ」の「今」というのは、科目によって、人によって、状況によって、それぞれ異なります。こ の宣伝文句は、勉強をいますぐ始めよ、という意味で理解すべきです。もちろん、科目の勉強法や、勉強そのものは、その先生の教えを信じるべきですが、注意 すべきなのは、科目間の勉強バランスや、総合的な受験戦略についてのアドバイスを必要とするときです。これらのことについては、全体のバランスを見て判断 する立場にいる、私や教室長の意見を信じてください。

 


 念のため一点補足すると、EKMの各科目の先生方は、それぞれ、皆さんの学力水準をよく踏まえて、情報共有をしつつ、授業を進めています。だから、安心してついてきてください。

 


 さて、昨年度と今年度の大きな違いは、国語力増強のためのカリキュラムです。昨年までは、(言葉関連という点でいえば)小論文・面接の講座は早期から週 1回ペースで開講しつつ、ボキャブラリーの自習を基本とし、あとは実践的なセンター試験対策から勉強を始めていました。しかし、これでは、主要教科の勉強 に追われて、全く手つかずの状態で受験直前期を迎えることになりがちでした。そこで、今年度は全員に、昨年度の倍以上の読み・書き・覚えるためのトレーニ ングを課しています。

 


 我々は、年を追うごとに、総合的な学力と日本語力・国語力に、強い相関関係があることに気づかされています。数学や理科でさえ、国語力がある人とない人 では、最後の学力の伸びが明らかに違います。真実はいずれ明らかになると思いますが、私たちの仮説はきっと正しいはずです。医学部であっても、「合否は国 語力で決まる」と、そう実感しています。無駄のないようなトレーニングを効果的に取り入れたので、しっかりと、本気で取り組んでみてください。

 


         (塾長・原田広幸)